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県内の教員が嘉手納基地で研修

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  • 第18航空団広報局

1月30日、沖縄県内の教員がELI英語教育研修に参加するため嘉手納基地に集まりました。

2020年4月に、英語が日本の小学校5、6年生の必須科目となることを受け、米国人教員による日本人教員への英語教育研修を行っています。

本事業は2018年5月に、外務省、米国国務省並びに国防省教育局の共催のもとスタートしました。県内各地から30人の教員およびALTが2日間の研修を受けました。

「この研修は日本人の小学校教員とALTのために実施しています」と話すのは米国防省教育局太平洋地域の地域英語コーディネーターのトレイシー・ライス博士。「この研修では、英語習得能力向上につながる対話と協同学習を取り入れた学習法とチームビルディング活動に焦点を当てています。」

教育指導カリキュラムの博士号を持つライス博士が講師を務めました。博士は研修内容を日本の教育基準やカリキュラムに合わせ考案し、日本人教員が教育現場に容易に組み入れることができるようにしました。

「この研修を実施するにあたり、米側から多大な協力をいただいています」と話すのは外務省沖縄事務所の梅山英一氏。「2020年4月から日本全国の小学校で英語教育が必須となります。この研修は、英語教育という新しい課題に向き合う小学校教員の方々の力添えになると思います。」

英語教育研修は、教育を通し関係を築く画期的な方法として、既に強固な日米同盟をより強くするものです。

「私たちはお互いの相違点ではなく、共通点に目を向けるべきです」と、沖縄市の山内小学校でALTを務める具志堅・エレナ氏は話します。「子供たちは私たちの未来です。日本の子供たちに英語を教える事でアメリカの子供たちとの言葉の壁を取り払い、そしてそれが文化交流につながるのです。」

ライス博士と研修を受けた教員たちは、「教員による教員養成 」モデルを採用し英語教育研修を行いました。これまで養成を受けた100人以上の教員が2000人以上の小学生たちに実践しています。

名護市立ひるぎ学園で英語教師を務めるラクサマナ・ミオキ氏は「アメリカ人と日本人の子供たちは隔たり無く同じ場所にいることができます」と話します。「お互いに同じ興味を持つ子供たちは、言葉の壁が無くなれば友達になって一緒にスポーツだってできるんです。」

ラクサマナ氏は、名護市教育員会、米国国防省教育局、在沖米総領事館の協力で開催された研修で学んだライス博士の教育方法を既に実践しています。